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2013年04月16日

「民法改正の真実 自壊する日本の法と社会」(鈴木仁志著、講談社)

弁護士の富田です。

現在、民法(債権法)の「改正」が議論されています。
民法は私法の一般法と呼ばれるとおり、あらゆる私人間の契約の基礎となる法律です。

その「改正」が議論されているとなると国家の一大事業となるはずですが、実は一般にはあまり知られているとはいえません。
また、民法のユーザーである国民や法曹実務家(弁護士や裁判官)の間にも民法を変えて欲しいとの強い要望があるという訳でもありません。そのため、民法「改正」が真実必要であるのかについて疑問を持っている弁護士は私のまわりにも沢山います。

「民法改正の真実 自壊する日本の法と社会」(鈴木仁志著、講談社)は、現職の弁護士が書いた本であり、現在進んでいる民法「改正」に疑問を呈しています。
著者は現在進んでいる民法「改正」は特定の学者が主導したものであり、この「改正」がなされることにより法的安定性・予測可能性が損なわれるなどとして警鐘を鳴らしています。

私も購入して読みましたが現在の民法「改正」の議論状況等について緻密な分析がなされています。

著者は今から10年前にも「司法占領」という小説を出版し、当時進んでいた司法「改革」に警鐘を鳴らしており、先見の明がある方であることが分かります。「司法占領」については最近になって文庫本としても出版されたようなので、そちらの方も読んでみようと思います。

投稿者 staff : 2013年04月16日 14:07

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